私は不妊治療をして、子どもを2人授かることができました。
この記事では、一般不妊治療でタイミング療法から人工授精へステップアップし、人工授精を行う当日までの治療と流れを紹介しています。
不妊治療や人工授精をしようかどうか悩んでいる方、人工授精ってどんなことをするのか知りたい方の参考にしてもらえたらと思います。
タイミング療法から人工授精へステップアップを決意
一般不妊治療のタイミング療法で一度妊娠をしたんですが、結果流産してしまい、手術で処置をしました。
流産の手術をしたとき、私は左の卵管も切除しなくてはならなかったので、タイミング療法をやめて次のステップへ進むことに。(※流産の人が全員卵管切除しなければいけないわけではありません。)
私の場合は左の卵管がないので、左の卵巣から排卵された時に自然妊娠することができません。
なので確率を少しでも上げるために人工授精をすることにしました。
排卵は左右交互に行われない
人工授精で妊娠する確率は1回あたり約10%と言われており、そんなに高くはないんです。
私は不妊治療をするまで、排卵は左右交互順番に行われるものだと思っていました。
けれど排卵は左右不規則で、今月右から排卵されたから来月は左から排卵されるとは限らないんです。(毎月排卵されない人もいます。)
しかも私の場合は左から排卵されても(卵管を切除しただけで卵巣が残っているので、排卵はあります)妊娠することはできません。
ほんの少しでも確率が上がるのであればと思い、ステップアップを決意しました。
人工授精ってどんなことするの?
人工授精とは、排卵の時期に合わせて子宮の入り口から管を入れて精液を子宮内へ直接注入する方法
タイミング療法と同様に、排卵誘発剤(内服薬や注射薬)を併用する場合もあります。
人工授精という名前だけを聞くと、人工的な感じがして抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、人工授精は、少しだけ奥の子宮内へ精液を注入するということがタイミング療法と違うだけです。
精液が子宮内へ入った後は、卵管内で自然の受精が起こらなければ妊娠することはできないので、自然妊娠やタイミング療法に近い方法と言えます。
洗浄濃縮人工授精と自然人工授精
妊娠するためには、できるだけ多くの元気な精子が卵管にたどり着く必要があります。
なので、採取した精液から動きのよい精子(運動良好精子)を取り出して洗浄・濃縮し、元気な精子だけをピックアップして子宮内に直接注入します。
これを洗浄濃縮人工授精と言います。
けれど、洗浄・濃縮の処理はせずに、採取した精液を子宮内に注入する自然人工授精という方法もあります。
自然人工授精は不妊専門ではない病院に多いようです。
不妊専門病院との違い
私が通っていた産婦人科は、不妊専門病院ではなかったので自然人工授精でした。
私は精液を洗浄・濃縮する方法があるなんて知らなかったので、自然人工授精が普通だと思っていたんですが、不妊専門病院で行われる人工授精は洗浄濃縮人工授精がほとんどです。
洗浄濃縮人工授精の方が、受精率の高い元気な精子を子宮へ注入してもらえます。
不妊専門病院と不妊治療もやっている病院では全然違うんだな、とつくづく感じました。
人工授精での妊娠する目安
人工授精は、5~6回行えば妊娠する人と妊娠できない人とにほぼ分かれてきます。(※もちろん100%ではありません。)
5〜6回で妊娠できなければ、それ以上続けても妊娠率があまり上がらないことが多いので、次へのステップアップを考えるタイミングでもあります。
人工授精の流れ
私が通院した病院での人工授精を行うまでにした治療と当日の流れについて紹介します。
- 超音波検査で排卵日を特定(排卵誘発剤(注射薬)を併用)
- 人工授精当日、夫に精子を採取してもらい病院へ
- 精子を子宮へ注入
※洗浄濃縮人工授精をする場合は、②と③の間で精子を洗浄・濃縮します。
超音波検査で排卵日を特定
排卵日を特定するため、生理が終わってから受診して卵胞の大きさや子宮内膜の厚さを測定します。
その受診の時に、卵胞を育てる注射も併用して打ちました。
そして、排卵日が決まるとその日に人工授精を行います。
人工授精当日の流れ〜採精して病院へ
人工授精当日の朝、夫に精子を専門の容器にとってもらい、それを持って病院へ。
時間がたっても大丈夫かなと心配でしたが、2〜3時間くらいでは問題ないそうです。
ただ、精子が冷たくならないよう注意されていたので、容器をお腹に入れて冷えないように持っていきました。
いざ人工授精へ
採精した精子を病院へ届けたら、後は内診台で人工授精を行います。
精子を子宮に戻すだけなので、痛みは全然ありませんし、すぐに終了。
洗浄濃縮人工授精をする場合は、精子を洗浄・濃縮するため、精子を預けてから人工授精をするまでに多少時間がかかります。
私の通院していた病院は自然人工授精なので、待つことなくすぐ人工授精が行われました。
体外受精へステップアップを勧められる
私は、人工授精を3〜4回しても妊娠することができませんでした。
左から排卵されると人工授精自体することができないので、どっちの卵巣から排卵されるのか毎回ドキドキ。
2ヶ月連続して左から排卵だったりすると、丸々3ヶ月は何もできない状態が続きます。
次の排卵が右だという保証もないですしね…
なので、3〜4回人工授精するのに8ヶ月くらい経過。
それと、夫の精子の運動性は問題なかったんですが、量が少なかったため通っていた病院からステップアップを勧められました。
不妊専門病院へ転院を決める
年齢が若くないこと、左の卵管がなく毎月人工授精ができる保証がないこと、さらに病院からステップアップを勧められて悩みました。
次のステップは体外受精です。
正直、体外受精にかかる費用は半端ではないためなかなか決断することができませんでした。
しかも、私の住んでいる地域には不妊専門病院がないため、片道2時間かけて通わなくてはならなかったんです。
とても悩みましたが、体外受精をして結果妊娠できなかったのなら、体外受精をしとけばよかったと後悔するより良いと考え、ステップアップを決断しました。
人工授精について まとめ
私は3〜4回で次へのステップアップを決断しましたが、人工授精の回数は人それぞれだと思います。
私が行った人工授精は自然人工授精だったので、洗浄濃縮人工授精をする人と違うかもしれません。
実際、私より人工授精の回数が多くて妊娠した友達もいます。
こんな一例もあるんだなぐらいで、不妊治療や人工授精をしようかどうか悩んでいる人の参考に役立ててもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
転勤族妻チッチ(@tenzoku_tsuma)でした。